戸塚区に伝わる昔話「目薬師様」です。地元深谷町の専念寺のお話です。
本日、コミュニティが休館だったので、行ってきました。
目薬師様は、普段は堂内に納められ拝むことはできません。十二年ごとの戌(いぬ)年の秋にだけ公開されるそうです。
むかしむかし、深谷に専念寺をたてた武将が、東北地方の戦に参加しました。敵の弓矢で左目を射られ、目が見えなくなり、耐えられない痛みに襲われました。武将は、わらをもつかむ気持ちで、はるか東北の地から、専念寺の本尊「薬師如来」に祈願しました。すると不思議なことに、しだいに痛みがやわらぎ、ついには痛みがなくなってしまったのです。この話は村中に広まり、それからというもの、この薬師如来は、「目薬師様」と呼ばれ、お寺は、目の病気をわずらう人々でにぎわうようになったとのことです。